どーも、バナオレ(@banaore_alive)です。
本日は橘玲氏が監訳する『残酷すぎる成功法則』をレビューします。抽象的でフワフワした自己啓発に、科学的な視点で論述した本になります。
サブタイトル「9割まちがえる”常識”を科学する」にあるように、今まで当然と思っていたことが覆されることが多々あります。驚きの連続。笑
科学的な根拠が添えてあるので
バナオレ
今までの”胡散臭そうな”自己啓発本とは一線を画した名著です。かれこれ、2~3週はすでに読んでいます。それくらい個人的に革命的で激震の走った本でした。早速、紹介していきます!
『残酷すぎる成功法則』の簡単なまとめ
『残酷すぎる成功法則』は科学的な証拠に基づいて、成功法則をまとめた本です。成功という抽象的な概念に対して、理論を持ち込んだ新たな”自己啓発本”といえます。
今までの自己啓発本は読んでも”へ~そうなんだ、それっぽい!”ってモヤモヤした感覚で理解せざるをえませんでした。なぜなら、著者の経験則に基づいて書かれているため、実践した時の成功確率は未知のままだからです。
しかし、この本は”科学的な証拠”で裏付けをおこない、理論的に成功法則を論じています。そのため、説得力が桁違いで、”なるほど!”と納得するようなものばかり。
さらに、今まで正しいと”思い込んでいた”成功への常識を覆す内容も盛り込まれており、衝撃が走りまくります。
しかも、わかりやすい具体例も交えているため、イメージもしやすいです。また、ジョークも混じっているので、笑っちゃう時も多いです。笑
『残酷すぎる成功法則』が凄すぎるポイント
概略は以上になりますが、ここまで私が『残酷すぎる成功法則』を激押しするには理由があります。もちろん科学的な根拠があることもポイントの1つです。
しかし、他にも素晴らしいポイントがあるので、紹介させて頂きます。
成功手順の再現レベルが高い
まず成功するまので手順が具体的に書かれているので、実践しやすいです。しかも、その手法の背景も根拠があるため、実践する際に目的意識も明確になります。その結果、成功までのイメージが描けることで、目標達成のスピードや確率も上がります。
特に成功手順の背景は徹底的に調べられています。なんせ「~はこういう悪影響があるよ」と成功の裏側”失敗”の裏付けまでしているほど。怖くなってもうやらざるをえないです。笑
成功する方法に対して論理的な根拠がないと、”何のためにやっているか”曖昧になって迷走しがちです。また、具体的でなければ、何をやればいいかわからず、進捗ゼロに…。
自己啓発本で最も大切、だけど難しい具体的な成功方法を、『残酷すぎる成功法則』は背景も添えて丁寧に解き明かしているのです。こんな自己啓発本、私は今までみたことありません。
時代の流れに即した本
私が感激したのは、今の時代に適した成功法則を取り扱っていることです。自分が掲げた目標への到達だけでなく、総合的に”今の時代”に成功するにはどうすべきか、論じています。
私が印象的だった内容を抜粋します。
いったい何が起きているのか?現代では、成功の基準がすこぶる高くなってしまったのだ。「なかなか達成できない」どころではなく、「達成不可能」なものになった。
~中略~
自分よりすぐれた存在が際限なくいて、メディアはいつもそうした人々を取り上げる。その結果、目標に近づくための基準もかぎりなく跳ね上がった。それだけではすまない。現代世界では、あらゆる競争が激化している。
~中略~
世界が「もっと、もっと、もっと」と求めるので、私たちはより多くを求める。
これは衝撃的でしたね。お金の価値が相対的に減っており、価値主義に移行しつつある今のフェーズを痛烈に表現しています。その上で、”今どのようにすれば成功できるのか?”焦点を当てているのです。
今まで私には時代に合わせた自己啓発本という概念がありませんでした。得られた知識はアップデートしないと腐敗するということに気づかされたのも大きな学びの1つです。
この本は今の時代で本当に成功したい人・幸せになりたい人がインストールすべき本といえるでしょう。
さらにこの新たな問いに対しても、当然のように科学的根拠に基づいてい、独自の視点で真の成功(幸せ)の核心に触れている…。もう言葉がでません。
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最後に:総合レビュー
私が思うに、自己啓発本の多くは読んだ人の中でロジックさえ通っていればOK・元気が出れば良い!みたいな、まるで宗教のような雰囲気を感じることがあります。
佐々木俊尚氏はその場しのぎの”カンフル剤”と例えていました。
結論から言えば、自己啓発本は一種のカンフル剤のようなもの。それを読むと何となく元気が出る。よしやってみようと思う。でも日々仕事をしているとだんだん疲れてきて、どうしていいかわからなくなる。
そんなとき、また自己啓発本を手に取る。なんとなくやる気になる。前に読んだ本と、同じことが書いてあってもいいんです。「俺はトイレを掃除しているから大丈夫だ」と、自分の正しさを再確認できますから。
要するに、そこにリアリティは求められていなかったのです。
参照:佐々木俊尚「恥の多い人生こそかっこいい」
そんなリアリティがなさそうな自己啓発の概念を『残酷すぎる成功法則』は”科学的証拠”というメスを入れたのです。
読了後、「この本に出会えて良かった」と心の底から思いました。こんな気持ち、1年ぶりです。笑
ちょっとボリュームが多いので、読むには疲れるかもしれませんが、ぜひ『残酷すぎる成功法則』を手に取ってみて下さい!後悔しないこと、私が保証します。
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